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2019年03月19日

泡瀬干潟のクビレミドロ激減

2019年3月の泡瀬干潟のクビレミドロが激減です。3月7日の調査で明らかになりました。13日、記者会見を行い、マスコミと一緒に現地調査もしました。例年多くみられる「クビレミドロの砂洲」周辺では見られず、泡瀬3丁目の高層アパートの前周辺、砂洲西側で少し見られるだけです。この異常事態に対し、次の要請文による要請行動を行います。

要請日時:2019年3月27日(水)、午後2時~2時半、沖縄県 沖縄県知事、沖縄県土木建築部港湾課、自然保護課
       2019年3月27日(水)、午後3時~4時、沖縄総合事務局、那覇市おもろ町合同庁舎、1階・記者会見室




                           2019年3月27日
沖縄総合事務局 
沖縄県知事  沖縄県土木建築部港湾課  自然保護課
        
         泡瀬干潟を守る連絡会
         共同代表 小橋川 共男  漆谷克秀
         連絡:前川 盛治(事務局長)電話:090-5476-6628

泡瀬干潟における2019年3月におけるクビレミドロの激減の原因究明と対策についての要請(案)

 私たち泡瀬干潟を守る連絡会は、泡瀬干潟の保全とラムサール条約湿地登録を目指し、泡瀬干潟の定期的な調査を毎年実施している。2017年3~4月、2018年2~3月はホソエダアオノリの大量発生を確認し、泡瀬干潟の埋め立て事業者(沖縄総合事務局、県港湾課・自然保護課)にその原因解明と対策を要請してきた。
 今年度もホソエダアオノリの発生状況を確認するために、前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会)と安部真理子(日本自然保護協会)の二人が、3月7日(木)、午後2時~4時に、泡瀬干潟を調査した。
 その結果、驚くべきことに、例年数多くの藻体(群落、群集)が見られる「クビレミドロ砂洲」周辺で、クビレミドロが激減していることが確認できた。二人が確認した藻体(群落、群集)は、クビレミドロ砂洲の周辺で僅か5藻体であった。2017年、18年に見られたホソエダアオノリの大量発生は、確認できなかった。
 国、県も泡瀬干潟におけるクビレミドロの生息状況(生育面積、分布域)を調査し、環境監視委員会に報告している。平成29(2018)年度の調査報告(平成30年7月11日)では、平成30年3月の生育面積は、16,300平方メートル、平成30年4月の生育面積は、17,500平方メートル、分布域は「クビレミドロ砂洲」の西側、北側等と広範囲にまたがっている(報告書2-74~2-75。平成27年3月の生育面積は42,900平方メートルであり、以後年々面積は減少傾向でもある。平成30年4月の調査17,500は変動範囲9,060~16,750を上回っているが、減少傾向であり、平成31年度はどうか?)。ところが、平成31(2019)年3月の私たち調査では、先に示したように、例年数多くみられる場所で、藻体(群落、群集)が激減しているのである。
 私たちは、これは異常現象であると認識し、3月13日(水)、午後4時~、記者会見を行い、マスコミを現地に案内し、クビレミドロの激減を確認し、マスコミ(「沖縄タイムス」「琉球新報」)は14日、これを報道している。
 クビレミドロは環境省、沖縄県も絶滅危惧ⅠA類に指定し、世界でも沖縄の泡瀬干潟等にのみ生息する極めて貴重な黄緑藻類であり、このクビレミドロが生息する事等により、環境省は泡瀬干潟を「日本の重要湿地500」、「ラムサール条約登録潜在候補地」に選定している。また、泡瀬干潟埋め立て事業でも「クビレミドロ砂洲」を含む第2工事区域が埋め立て中止になった経緯もある。
 私たちは、このクビレミドロの激減の原因は、埋立て工事による干潟の劣化・ホソエダアオノリの大量発生等と推測している。埋め立て事業者におかれましても、泡瀬干潟における2019年のクビレミドロの現状を調査・発表し、その原因を明らかにし、対策を早急に取っていただくよう、要請する。                     以上

なお、クビレミドロの写真は、次のFACEBOOKをご覧ください。
https://www.facebook.com/seiji.maekawa.127




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Posted by 泡瀬の前川 at 18:56│Comments(0)重要なお知らせ
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