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2015年10月31日

翁長知事への要請

次の内容の要請をしています。回答については、11月の最初の週(2日~6日)に日時を設定していただき、翁長知事ご出席のお願いをしましたが、「11月の最初の週は難しいので、第2週に設定するようにしたい。知事出席については上司に調整をお願いしている」との返事を、県緑化推進課(自然保護課)から連絡があり、了解いたしました。前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会)



                            2015年10月25日
沖縄県知事  翁長雄志 様
     泡瀬干潟を守る連絡会 共同代表 小橋川共男 漆谷克秀
     連絡先:事務局長:前川盛治 沖縄市字古謝1166 電話:090-5476-6628
 泡瀬干潟・浅海域埋立の再検証と泡瀬干潟のラムサール条約登録についての要請

翁長知事は、10月13日、前知事が承認した「辺野古埋立承認」を取り消した。翁長知事の決断は、知事選挙の公約でもあり、沖縄県民を始め全国民の圧倒的な支持を得ており、当然のことである。私たちは、知事を支え、新基地建設断念まで県民一丸となって安倍内閣と闘わなければならない。
 さて、知事の決断は、第三者委員会の報告、今回発表された「取消処分の理由」に基づくものであるが、多くは環境問題との関わりである。泡瀬埋立と関連するものをあげてみる。①辺野古埋立地は、自然環境的観点から極めて貴重な価値を有する地域であって、いったん埋立が実施されると現況の自然への回復がほぼ不可能である、また、同地は、「日本の重要湿地500」「絶滅危惧種生息地」「ラムサール条約潜在候補地」であり、公有水面埋立法第4第1項第1号に違反する。②同地域は、「現存する干潟・塩性湿地・藻場・サンゴ礁などを含む浅海域」であり、最優先に保全されるべきであり、県の「自然環境の保全に関する指針」で評価ランク1に指定されている。法第4第1項第2号の要件を充足していない。
 ところで、翁長知事が「辺野古承認は瑕疵があった」と判断した上記の理由は、ほとんどそのまま泡瀬干潟・浅海域にも当てはまる。泡瀬も辺野古・大浦と同価値であり、埋立は回避され保全されるべきところであったが、県は、前知事時代から埋立を推進しており、翁長知事もそれを再検証なしで引き継いでいる。しかし、辺野古埋立承認を取り消すのであれば、泡瀬も同時に見直すべきである。今後、辺野古問題は、国を相手に法廷でも争われることを考慮すると、辺野古はダメで、泡瀬はOKという二重基準(ダブルスタンダード)は許されず、環境問題に関して一貫した態度を貫くことが非常に重要と思われる。
一方で、翁長知事は、泡瀬干潟のラムサール条約登録について「意義のあること、地元自治体へ働きかけている」ことを2015年6月議会で答弁しており、登録に向けて展望も開けてきた。これまで泡瀬干潟のラムサール条約の登録の運動を進めてきた者として喜ばしいことである。ラムサールCOP13は、2018年、ドバイで開催されるが、そのとき登録が実現できるように、貴職の一層のご尽力をお願いしたい。下記を要請いたします。ご高配をお願いいたします。
                     記
1.泡瀬干潟・浅海域埋立の再検証を行い、沖縄県としての埋立事業を撤回すること。
2.泡瀬干潟のラムサール条約登録を、ラムサールCOP13(2018年、ドバイ)で実現できるようにすること。


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Posted by 泡瀬の前川 at 18:37│Comments(0)要請
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